2015年9月、国民の心の健康の保持増進に寄与することを目的として、公認心理師法が成立しました。2018年9月には第一回の国家試験が実施され、同法に定められた登録を経て、わが国で初めて心理職の国家資格者が誕生しました。一般社団法人日本公認心理師協会(以下、「日心協」と言います。)は、この公認心理師の誕生を受け活動を開始しました。
2023年4月には、今までの日心協の活動内容と組織体制が認められ、内閣府から公益法人としての認可をいただきました。今後は、公益法人日本公認心理師協会として、今まで以上に国民のこころの健康に貢献するための活動を進めていくこととなります。
制度施行後、各種事業も実施され、日心協の活動もようやく軌道に乗りつつあるというところです。一方、公認心理師の社会的認知度の向上や政策提言等については、今まで以上に注力していく必要があります。日心協を立ち上げるにあたって、関連学会、団体等から、様々な形でご支援、ご協力をいただいてまいりましたが、これまで以上に各団体との連携・協力を強め、力を合わせて各課題に対処する必要があると考えています。
改めて申し上げるまでもないことですが、保健医療、福祉、教育、産業労働、司法の各分野といった公認心理師が活躍する主要分野はもちろんのこと、現在、さまざまな領域において心理的支援が求められ、その範囲は拡大、深化しています。日心協は、都道府県の各団体と連携し、関係各団体の協力をいただきながら、社会貢献活動、政策提言、会員等への教育研修や情報発信、相互研鑽等を行い、社会の変化に応じた貢献をすることで、社会の負託に応えていきます。